The Pandemic Special "The Pandemic Special" "South ParQ Vaccination Special" "未定" 未定
このエピソードはひな形の実例として使用されています
Wikiの閲覧および編集の仕方に関しては初めてガイドブックカテゴリ内の記事をご参照ください

"South ParQ Vaccination Special"
2382615145 ab6347760c.png
S24e02 ja.jpg
話数 シーズン24
エピソード02
邦題 -
制作番号 2402
初放送日 2021年3月10日
エピソード時系列
前話 次話
"The Pandemic Special" "未定"
エピソード一覧

South ParQ Vaccination Specialシーズン24の第2話、シリーズ通算で309話目にあたるサウスパークのエピソードである。2021年3月10日に1時間の特別編として放送された。

あらすじ

サウスパーク(※原語表記"South ParQ")はコロナウィルスのワクチンをめぐって混乱の渦中にあった。ワクチン接種に反対する抗議グループが、主人公たちにワクチンを受けさせようとする教師らの妨害をはかる。

脚本

Spoiler.png ※ネタバレ注意※
以下はエピソードの詳細を含みます

物語はマッケイ先生リチャード・アドラー先生がウォルグリーンを訪れるところから始まる。2人はコロナワクチン接種のためにやってきたが、ワクチンの優先配布者リストに名前がないという理由で頑強な警備員に追い返される。リストに名前を載せるためにマッケイ先生は1ヶ月近くパソコンと向き合っていたがかなわず、ワクチンを優先して配布してもらえるよう交渉をしにやってきたのだった。しかし供給を受けるには55歳以上であるか、さもなければ緊急を要する容体の患者でなくてはならないという規則がある。列を成して数時間も待つ他の町民と自分が同じ立場であるという現実を、マッケイ先生は受け入れなければならなかった。そこへ折りあしく年配の女性が現れて、ただの数秒も待つことなくウォルグリーンの店内へと入っていった。

サウスパーク小学校トイレでは主役の少年ら4人が、パンデミックによって亀裂が生じた友情について話し合っていた。自分たちの関係を修復する必要があると、カイル・ブロフロフスキースタン・マーシュにひどく落ち込んだ様子で告げた直後、エリック・カートマンは友人のケニー・マコーミックとともに考えた解決策を嬉々として語りだす。その内容は、昼休みの間にクラス担任の先生が座る椅子にケチャップを染み込ませておいて、マーガレット・ネルソン先生に生理が来たと見せかけるといういたずら計画であった。カートマンたちの計画を聞いたスタンとカイルは困惑の表情で互いに顔を見合わせる。

果たして昼休み後、ネルソン先生は不幸にもいたずらの被害者となる。白いスカートはケチャップで真っ赤に染まり、その姿を見てケニーは笑い転げ、カートマンは先生が動揺する様子を動画に撮った。この出来事がきっかけで、ネルソン先生の不満がついに臨界点を超えたようだ。感染死のリスクを背負ってまで教職を続けるのはこれ以上耐えられないと吐き捨てて、彼女は教室から出て行ってしまう。

放課後、カートマンが撮影した動画をどう投稿するべきかとはしゃぐ一方で、スタンとカイルはカートマンの行為に不満を爆発させる。外出禁止がようやく解かれて学校で授業を受けられるようになった直後に、担任の先生が教室から出て行ってしまったためだ。
 少年らが言い争う声を聞いてか、背後のストッチ宅からバターズが顔を出す。いまだに登校できないバターズに向けて、カートマンは今日という日がいかに素晴らしかったかを誇らしげに語る。その内容はバターズの関心をいたく引いたようだった。

同じ頃、大統領選挙戦に敗れたハーバート・ギャリソンサウスパークに帰ってきた。小学校へと向かったギャリソンは、PC校長ストロング・ウーマンに復職の意思を告げる。前職の大統領が教員として働くことに校長は難色を示したが、ギャリソンはシークレット・サービスの専属警護官、サービス君(上半身はスーツを、下半身は青のコッドピースのみを着用している)が身の安全を保障してくれると豪語する。それを受けて校長は、いったん結論を保留とした。

ウォルグリーンでは、列に並ぶ町民が警備員に文句をつけている。イスラエル国では国民全員にワクチンの配布があるにもかかわらず、サウスパークではごく一部の人間にしか与えられていない。報道記者のクリスも店の中に入ろうと奮闘したが、警備員によってすげなく追い返される。と、そこへ2度目のワクチン接種を受けた高齢者の集団が店内から出て来、バーで楽しく酒が飲む予定を立てながら立ち去っていった。

スタンが通りを歩いていると、すぐ横に高齢者たちが乗った車が止まる。祖父であるマーヴィン・マーシュはいまだにマスクを着用している孫をからかったのち、すぐにその場を後にする。

登校したスタンは、サービス君を伴ったギャリソン先生が、マーガレット・ネルソンの代理として教壇に立つことを知る。スタンだけでなく他の生徒も不満をあらわにし、授業後にローラレッドスコット・マルキンソンが主人公たちを罵倒していった。カートマンは友情のためにやったことだと主張したが、カイルはいたずらに加担するつもりはまったくなかったと憤る。この問題について議論することすら時間の無駄だと言って、スタンはその場から立ち去る。「(悲惨な事態を招くだけならば)友情など捨て置いて構わない(“nobody cares about your stupid broships”)」というカイルの叫びを聞き、ケニーは声を上げて泣いた。

パンツの妖精がウォルグリーンでワクチンを要求するが、配給者リスト内に名前が載っておらずやはり拒否される。特別な仕事を請け負う身分だと主張する妖精たちを、アルフォンス・メフィスト博士はきちんと列に並ぶよう促す。博士の後ろにはトァン・ルー・キムイエス・キリストカニエ・ウェスト、宇宙からの観光客らが列に後続していた。マッケイ先生は消防士「トム」に扮装して再度店の前に姿を見せるが、またも警備員に追い返された。

ワクチン接種を受けた高齢者たちが騒ぎながらフード・4・リトル通り過ぎていく。その店内では、ギャリソンとサービス君が授業に使用する備品を買いに訪れていた。国に多大な損害を与えておきながら平然としている元・大統領を見て、買い物客は怒りの表情を隠さない。その中で、ギャリソン大統領の支持者であったロバート・ホワイトが周囲から足を1歩前に踏み出した。
 ロバートはを伴ってギャリソンに近づくと、今でもギャリソンの味方であると告げる。ギャリソンは今やただの教師であると主張したが、ロバートはまるで意に介した様子もない。自身がQアノンのメンバーであると打ち明け、マイクロチップの混入したコロナワクチンから人々をどう守ればよいのかとギャリソンに意見を求めた。ギャリソンは怒って「知ったことではない(“get a fucking life”)」、「さっさとうせろ(“blow shit out your dickhole”)」と罵声を浴びせたが、ロバートはギャリソンの言葉を何かしらの暗号であると曲解したようだ。

カウンセリングルームで、マッケイ先生はワクチン接種を受けられなかったと憤りながら、手元の荷物をすべてまとめにかかっていた。すると彼の神経を逆なでするような騒音が辺りに響く。窓の外をのぞいたマッケイ先生は、年配の男女が学校の駐車場でドーナツターンを繰り返している場面を目の当たりにする。
 彼の怒りがさらに増したところで、ケニーとともに主役の少年たちが室内に入ってくる。少年たちは彼らの友情の危機を訴えるが、マッケイ先生は怒りでわれを忘れているのかまったく取り合う様子はない。しかしスタンがネルソン先生の話を持ち出すと、マッケイ先生は落ち着きを取り戻し、子供たちにウォルグリーンからワクチンを奪取してくるように指示を出す。教師を再び学校に戻すためには他に方法はないのだと彼は言った。

ホワイト宅にて、ロバート・ホワイトはQアノンのメンバーを呼び寄せ、「選ばれし者」ギャリソンから受け取った言葉についての会議を開いていた。ロバートは予言と称したギャリソンの言葉を、子供たちにも広めるべきだとメンバーに訴える。

主役たちは車椅子に乗った老女とともにウォルグリーンを訪れる。彼らはコミュニティーキッズという高齢者の支援団体であり、お年寄りに付き添っているだけだと主張して首尾よく入店に成功した。しかし作戦に協力した報酬を求められた主役たちは老女と仲違いを起こす。報酬はすでに支払われていたのだが、老女はアルツハイマーを理由に再度金を要求したのだった。通りがかりの薬剤師に問いただされると、少年たちはうまく取りつくろえずにその場から逃走する。しかしワクチンはからがら手に入れることができた。

ところ変わってマルキンソン宅では、クラーク・マルキンソンが息子の学校教育について妻のエレンと話し合いをしていた。ギャリソンは教師としてふさわしくないと言うクラークの元に、リチャード・トゥイークが顔を出して、家庭教師を雇ったらどうかと勧める。リチャードによると、チュータノンという家庭教師サービスは、対応がよく手頃な価格提供をしているとのことである。しかしチュータノンの広告動画に映る教師たちはすべてQアノンのメンバーだった。

自室で絵を描くスコットの元に父親が新しい家庭教師を連れてくる。家庭教師はクラークが立ち去った途端に、Qアノンの行動理念を吹き込んでスコットを怯えさせた。

ウォルグリーンの外ではクリスが再び報道を行なっている。少年たちによってワクチンが強奪された経緯を誇張して話しだしたため、ニュースキャスターのトムが止めに入ろうとする。しかしクリスはいまだにワクチン接種がかなわない現実を悲観して錯乱を起こした。

サウスパーク小学校では始業のベルが鳴るが、ギャリソン先生の授業に出席したのはベーベジミーだけだった。ウェンディはどこかと尋ねたギャリソンに、ベーベはウェンディの両親がギャリソンの授業を受けさせたくないがために家庭教師を雇ったのだと伝える。それを聞くとギャリソンは怒り心頭に発してサービス君に八つ当たりをし、問題解決を決意する。

ネルソン先生はカートマンからの電話を受け取る。ワクチンを手に入れたから学校に戻ってきてほしいと頼まれても、いたずらをされた経験が尾を引いているためかすぐには信じなかった。しかしカートマンの説得に次第に態度は軟化していき、翌朝に教師全員分のワクチンを必ず持ってくることを条件にカートマンの申し出を受け入れた。
 通話終了後、いたずらの首謀者が自分たちだと危うく明るみになるところだったとカイルは憤慨する。傍観するだけのスタンにも怒りをぶつけはじめためにケニーが仲介するが、少年たちの口論はどこからともなく聞こえてきた男性歌声によって中断される。カートマン宅の窓から見えるのは、ワクチンの分配を求める集団だった。男性たちが家に侵入してくる前になんとかして身を隠さなければならないと、カイルは友人たちに呼び掛けた。

場面は変わり、血で汚れたハリウッドサインが見える。女性ナレーターの説明によると、ハリウッドの悪魔教徒および富裕層アドレノクロムという化学物質を得るために子供を搾取しているという。アドレノクロムによって彼らは民衆を支配するために必要な魔力を得ており、このような行いはただちに阻止しなければなならい。
 そこでまたもや場面が切り替わり、女性ナレーターの声はクレイグに教育を施す家庭教師のものであったことが明かされる。Qアノンに所属する家庭教師がさらに話を続けようとしたところで、ギャリソンとサービス君がクレイグの自室に押し入ってくる。「選ばれし者」がまさしく自分の目の前に現れたことに、家庭教師は驚愕の表情を隠せない様子である。
 生徒を奪われて怒ったギャリソンはサービス君に彼女の首を絞めさせて、事の発端はなんであったのか聞きだそうとする。家庭教師は死の間際まで抵抗を試みたが、絶命する寸前に、首謀者がホワイト家であることを明かす。ギャリソンとサービス君が立ち去り、部屋には死体がそのまま放置される。一部始終を傍観していたクレイグはため息をつき、去年と比べて今年も大差がないと独り言をこぼした。

主役の少年たちは廃墟と化したレーズンズで、翌日になるまで身を隠すことにした。その間にカートマンはワクチン購入に2,000ドルを払うという町民からのメッセージを受け取っており、渡せば友情とバカンスが一挙に手に入ると舞い上がっている。当然のごとくカイルは怒り、ワクチンは教師の元へと届けるべきだと主張するが、スタンは意見をひるがえし、供給が1番最後となる子供にこそワクチンが必要だと主張しだした。友人たちが目的を違えないようにと、カイルはワクチンを安全な場所へ隔離する。

別室へと移ったカイルはからの電話を受け取る。父親はワクチンを入手するために、カイルの良心と親への愛情を利用して説得を試みる。教師の命を救っている間に母親が感染死をしたらどうするつもりかと父親は息子に問いただす。

夕食中のホワイト宅にギャリソンとサービス君が押しかける。尋問するうちに、ギャリソンはホワイト一家が自身とは異なる意味合いで、それぞれ子供のことを心配したがために行動に出ていたことを知る。ギャリソンは生徒たちが学校を離れていったことを嘆いており、一方のホワイト家はコロナワクチンを隠れみのに暗躍するエリートたちの存在によって子供たちの安全が脅かされることを恐れていた。
 家主のロバートはさらに主張を続ける。すべてはギャリソンを憎む悪人が仕組んだもので、彼らのもくろみを妨害しようとする人間は軒並み排除されるとのことだった。しかしエリートたちの真の狙いをロバートが明かそうとしたところで、突如場面が切り替わる。

レーズンズで朝を迎えたカイルは、ビンの中身をワクチンからジュースに入れ替えていた。その場面をスタンに目撃されて、母親の命を守りたいがための行動だとカイルはしぶしぶ事情を告白する。しかし親を心配する気持ちは互いに変わらないとスタンは聞く耳を持たず、またうそをつかれたことに対しても怒りをあらわにする。そこへケニーがやってくるが、2人はケニーの気持ちを汲んで何事もなかったように振る舞った。

ワクチンを手に少年たちが登校する。カートマンはワクチンがどれだけの高値で売買できるかということに関心が向いているようだ。そこへスコット・マルキンソンが4人の前に立ちはだかり、今やQアノンの支持グループであるチビQティーの一員となったことを宣言する。メンバー数で圧倒しながら、スコットはワクチンを置いてその場を去るようにと主役たちを脅しにかかる。しかしカートマンがチビQティーを侮辱したために、けんかが勃発する。

クリスはまさに現場でレポートに当たっていたが、チビQティーと主役たちとで大差はないとトムに指摘されて憤り、またも常軌を逸してしまう。

争いが続く中、ワクチンを求める大人たちが小学校に殺到する。主役たちはワクチンを守るためにけんかを中断して、急いでその場から逃走を図る。

ホワイト宅では、ロバートがQアノンの本部をギャリソンとサービス君に案内していた。ロバートはワクチン接種について、来たる3月4日に人々へ警告を発するつもりだとギャリソンに打ち明ける。つまりワクチンにはマイクロチップが混入されており、接種すれば誰もが意思を奪われてエリートたちの意のままに操られて残りの人生を破滅させられるという。
 ギャリソンは教師たちを救うためにEメールを送信すると告げる。それから2人は銃を手に次なる行動を起こそうとするが、何者かの——ロバートいわくエリートたちの手によってレーザーが放射されて、武器が消滅する。3人は学校へと急ぎ向かおうするが、今度は人里離れた雪山へと転送されてしまう。エリートたちを打ち破る以外にいよいよ解決の道はないのだと、彼らは決意を新たにする。

校長室では、教師たちがワクチンの到着を今か今かと待っていた。主人公たちがいつまでたってもやってこないために、ネルソン先生はまたいたずらに引っかかったのだと誤解をする。呼びつけた他の教師に謝罪をしたところで、ネルソン先生はカートマンからの電話を受ける。
 カートマンは現在橋の上におり、とても学校まではたどり着けないと彼女に告げる。代わりに別の場所で落ち合えないかと相談を持ちかけるが拒否されてしまい、再度学校に向かうと約束を結んで通話を切った。そんな約束は守れないと怒るカイルの様子を見て、スタンはカイルが親のために仲間を裏切ろうとした事実を周囲に暴露する。かつての友人を信用することはもうできず、仲間であるふりを続けることも不可能だとスタンは告白する。カートマンはケニーの気をそらすために、アニメのキャラクターがデザインされたヘッドホンとiPadを渡して、マダガスカル3を見るように勧める。

ケニーがその場を離れると、カートマンとカイルはスタンに賛同を示す。これ以上事実をひた隠しにすることはケニーにとってもよいことではないという意見は3人に共通していた。しかしいまだ手元にあるワクチンをどうするべきかという問題が浮上すると、カートマンは妙案を思いついたと手を挙げた。

報道キャスターのトムが、ワクチン接種のために人々がサウスパーク小学校へ押し寄せていると伝える。その中にはQアノンとチビQティーがおり、彼ら集団の暴動を阻止しようとしていた。チビQティーの勇姿を称賛するトムだったが、クリスは別の話題を持ち込んでトムを非難する。

一方、ロバート・ホワイトとギャリソン、サービス君は凍えそうになりながらも小学校へとひた進む。ズボンを身につけていないため、サービス君の睾丸は凍結しはじめていた。ロバートは2人に喝を入れる。エリートたちはしばらくアドレノクロムを摂取していないので、代わりにテレビ番組を通じて人々を掌握しようと画策しているらしい。ロバートが主張を続けていると、突如画面上にマウスカーソルが出現して、アニメーションの制作をするようにロバートの体を操作しはじめた。「エリート」たちは、ロバートの体をもてあそんでは楽しんでいるようだ。マウスの動きは止まらず、ロバートは顔が埋まるほどの乳房を持った肥満女性に変形したり、ペニスやその他さまざまな形に姿を変えられていく。
 ギャリソンはエリートに許しをこい、教師としての人生をただ返してほしいと嘆願する。怒り狂ったロバートがギャリソンを止めようとした寸前で、画面は90度回転して、ギャリソンたちは立体感のない二次元の存在であるということが改めて視聴者向けて示される。困惑するギャリソンをよそに画面が元通りになると、今度はマウスカーソルによってサービス君の体が縮小された。サービス君の元へと駆け寄っていったギャリソンは、代わりにハット君が地面に転がっているのを発見する。

カートマンはスタンとカイルに計画のあらましを説明する。冒頭はイラストを使って、待機する教師の元へ行くには待ち受ける人混みをどう処理したらよいかという主題であったはずが、すぐに自分たちの友情についてに話題が切り替わる。友情はもはや存在しないが、それでもケニーのために最善を尽くす方法をカートマンは考えた。1週間の内にケニーの相手をする日付を各々で配分し、いつ誰がケニーの世話係であるかが確認できるスケジュール表を作成した。複数の提案表の中から、少年たちは2-2-3と題された計画を選択する。非常に滑稽で無意味な計画であり、だからこそうまくいくだろうとスタンは言う。

校外ではクリスが衝撃ニュースを伝える。スタンたちが結成したコミュニティーキッズが解散するという。クリスがパンデミックで巻き起こったすべての惨劇をトムに責任転嫁している最中に、ワクチンを持って登校するカイルの姿を認める。
 その場にいる全員の注目が一挙に集めたカイルに、スタンとカートマンは自殺行為だと注意を促す。それでもカイルの決意は揺らがない。正しい行ないをしてすべてを元の通りに戻す。すべては友情のためだとカイルは言いきった。カイルの言葉に心を動かされた2人は決意を固めて、ワクチンのために暴徒と化した町民に立ち向かうべく戦闘態勢を取った。しかし決闘が始まる寸前で、ギャリソンが学校へとたどり着いた。花をそこらじゅうに咲かせた巨大男性器と化したロバート・ホワイトを引きずりながら、ギャリソンはすべての解決法を見つけたと、自らの計画を表明する。

ギャリソンは演説を通して民衆に訴えかける。とりとめのない日常を彼がどれだけ強く望んでおり、かつては同じ町民だった周囲とまた打ち解けられる奇跡が起こりはしないかと夢想したものだと。人との関係は非常にもろく、お互いを最も必要とする渦中においてこそ最も関係に亀裂が入りやすいものだ。そんな時に信頼できる味方がそばにいてくれることが何より大きな力となる。ロバート・ホワイトと行動を共にしたことでギャリソンは大切なことを学んだ。だからこそ彼は、凡庸な教師ではなくエリート階級の1人として、現状を打破する道を選んだ。

演説が終わるとともに、どこからともなく花火が打ち上がる。次いで出現したイスラエル国の航空機には、町民のすべてをまかなえる量のワクチンが積載されていた。町民は喜び勇んで航空機に走り寄ると、その場でワクチンを接種しはじめた。ジェラルド・ブロフロフスキーとスティーブン・ストッチがギャリソンに感謝の意を表し、カイルたちの目指していた道は今やすっかり開けていた。

笑顔の教師たちが主役たちを次々出迎えて、最後にネルソン先生が姿を表す。ついに約束が果たされたことに彼女は感激するが、ワクチンを接種するには遅すぎたようだった。ネルソン先生はひどく激しいせきをしはじめる。コロナ感染者に特有の症状だった。

コロナウイルスに感染死したネルソン先生の葬式が執り行われる。参列者は神父が哀悼の言葉を述べるのを沈痛な面持ちで聞いていた。しかしネルソン先生の後任がギャリソンであると正式に決定されたと聞くや、スコットは大声で泣きだした。マキシ神父はパンデミックの危機を無事乗り越えられたことを祝福した後で、マスクを投げ捨てるように参列者へ呼び掛ける。たった今からが真の意味で2021年の幕開けであり、思う存分大騒ぎをしようと号令を出す。
 神父の言葉を合図にして町民は踊りだす。サウスパークのありとあらゆるキャラクターたちが、墓地でだけでなく通りやナイトクラブで踊っている。2人の男性がナイトクラブの窓ウォルグリーンを見て、今やすっかり時代遅れの建物になったと言って笑う。ランディ・マーシュタオリー農場で製造した2種類の大麻製品、パンデミック・スペシャルと予防接種スペシャルを路上販売して、パーティー会場に居場所を奪われた高齢者たちは老人ホームへと戻っていった。

大人がパーティーに明け暮れる中、スタン、カートマン、カイルはケニーに例の2-2-3計画を伝える。カートマンにはすでに新しい仲間がおり、週末にはメンバーのクライドジミーヒスパニック系の少年とレストランのカサボニータに行く約束を取り付ける。しかし週末は自分がケニーの面倒を見る日であったことを思い出し、怒ってその場を去っていった。

ギャリソンは満ち足りた表情で教室に戻ってくると、ハット君を取り出す。「大変ご苦労様でしたね、見下げ果てたこの子供殺しが(“Nice doing business with you, you little child-murdering pedophiles.”)」。ギャリソンは天井を見上げながら、「エリート」にそう言葉を投げ掛けた。

エピソードの評価

AV Club"South ParQ Vaccination Special"を"B"と評価し、以下のように述べた。
ワクチンが必要な人すべてに行き渡れば、パンデミックの被害拡大を食い止められるのか? そして私たちはパンデミックなど起こらなかったあの日々のような生活を取り戻せるのだろうか? 答えはどうであれ、サウスパークは私たちを大いに楽しませてくれるだろう。もちろん今回のエピソードで初めて登場したQアノンの存在については、言うまでもないことだ[1]


IGN"South ParQ Vaccination Special"を"8"と評価し、以下のように述べた。
記念すべき長編エピソードの2作目は、サウスパークの魅力を十分に知らしめてくれた。初期のシーズンを想起させるようなプロットでファンの期待に応えるとともに、後戻りは不可能と思える現実に立ち向かう勇気を視聴者に与えるエピソードでもあった。かつての主役だったスタン、カイル、カートマンが再びストーリーの中心に立ち、ハーバート・ギャリソンも教師としてついにサウスパークの町へと戻ってきた。これこそが我々視聴者の求めるサウスパークの新エピソードだとするならば、制作者たちは取り得る最良の方法を選択したと言えるだろう[2]

脚注

  2402: "South ParQ Vaccination Special"
 エピソードの主要素

ウォルグリーンエリック・カートマンカイル・ブロフロフスキーケニー・マコーミックサービス君スタン・マーシュチビQティーズチュータノンハーバート・ギャリソンマーガレット・ネルソンランディ・マーシュCOVID-19Qアノン

 副要素  

一般トリビア画像台本補足情報視聴する

 発行物  

South Park: The Complete Twenty-Fourth Season

特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC-BY-SAライセンスの下で利用可能です。