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PC校長
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ピーター・チャールズ(Peter Charles[1])は、主にPC校長(PC Principal)の名で知られるサウスパーク小学校の学校長である。シーズン19のエピソード"Stunning and Brave"にて初登場した。サウスパーク小学校を偏見や差別のない清き教育機関とすることを行動理念としているが、しばしば問題解決のために暴力を用いることがある。

元々は1話のみの登場予定であり、"Stunning and Brave"の終盤で死亡する予定だったが、制作者のマット・ストーントレイ・パーカーがこのキャラクターを非常に気に入ったため、以降も継続して登場することになった[3]

背景[]

PC校長はサウスパーク小学校において現職の学校長である。前校長はヴィクトリア校長だが、彼女は生徒たちが「婦女暴行」という言葉を面白半分に「ホット・コスビー(Hot Cosby)[注 1]」と呼称しているのを知りながら対処しなかった、という表向きの理由により解雇されている。PC校長は同じくポリティカル・コレクトネスを信条とする仲間がおり、グループ名はPCブラザーズという。構成員は同信条を下に活動する大学卒業生が大半であり、PC校長自身もテキサスA&M大学[注 2]の卒業生である。

"Stunning and Brave"のエピソードに登場時は敵役という設定であったため、サウスパーク小学校の生徒であるスタンカイルケニーカートマンやその他ポリティカル・コレクトネスを信条としない住民たちと激しく対立する場面が描かれた。しかし登場の継続が決定したその後のエピソードでは、いくらか穏やかな性格へと変化していった。そしてシーズン19の最終話"PC Principal Final Justice"で、大きな陰謀に巻き込まれたために敵役を演じさせられていた、という事実が明らかにされた。

母校[]

シーズン25のエピソード"Back to the Cold War"より、2000年から2004年までは西高等学校、2004年から2008年まではテキサスA&M大学に在籍していたことが発覚する[注 3]

犯罪歴[]

シーズン19中の短期間に多くの犯罪行為に関わっているが、その大半は初登場したエピソード"Stunning and Brave"においてのものである。

  • 暴行、決闘:「スポークスパーソン(spokesperson)」ではなく「スポークスマン(spokesman)」という単語を口にしたカートマンに怒り、学校の便所で意識が混濁するまで暴行を働く。これによりカートマンは地獄行き病院に入院することとなった。
  • ヘイジング[注 4][注 5]PCデルタはグループの新規加入者(ランディ・マーシュ)に焼き印を施すという、典型的なヘイジングを行なっている。なおこのような儀式を用いて集団に加入させる行為は国内のほとんどの州法で禁止されており、強行した場合には重大な刑事責任を伴う。
  • 暴行、強盗、間接的な憎悪犯罪:PCブラザーズはブロフロフスキー宅に侵入し、ユダヤ教では食事の規定で禁止されている豚をカイルの自室に運び込む。これはケイトリン・ジェンナーの名誉を尊重しないカイルに対しての当てつけであり、同時にPC校長が反ユダヤ主義者である可能性をも示唆している。さらにPCブラザーズは、カイルの髪を一部そり落とし、顔に男性器の落書きをする嫌がらせを行なっている。
  • 児童労働、強制労働:"Safe Space"でPC校長はバターズに命じて、SNS上の否定的なコメントをすべて除去させており、この過酷な労働によってバターズは自殺を図っている。幸いにも一命をとりとめたバターズだが、その後入院しており、またシーズン19のエピソード中においても予後の描写がたびたびなされていた。バターズに課した苦痛を思ってPC校長は後悔の念を見せていたが、その解決策としてランディ・マーシュが提案したのは、コメントの除去をアフリカ諸国の子供に肩代わりさせることであり、事態は解決どころかさらに悪化する結果となった。

外見[]

体毛は暗い金色である。無精ひげらしき口ひげと、スチュアート・マコーミックのものと似たあごひげを生やしている。青いポロシャツとカーキ色のズボンを身につけており、スポーツ用のサングラスを装着しているが、"Sponsored Content"の終盤や"Stunning and Brave"以外ではほとんど外した姿を見せていない。体格は筋肉質であり、他の住民と比べて現実の人間に近い写実的なキャラクターデザインとなっている。

40年後の未来を描いた短編映画2部作South Park: Post CovidおよびSouth Park: Post Covid: The Return of Covidでは、体重がいくらか増加している。金髪は白髪になっており、頭頂部の髪は抜け落ちている。あごひげも伸びており、髪と同色となっていた。
 服装は、サウスパーク小学校のマスコット・キャラクターであるの顔が描かれた灰色のシャツ、膝丈の青い運動ズボン、白い運動靴である。

せりふの引用[]

  • "Watch your micro-aggressions, bro!" 引用元;"Stunning and Brave"
  • "Damn it, Leslie, shut your fucking pie hole!" 引用元;"Tweek x Craig"
  • "You PC, bro?" 引用元;"Stunning and Brave"
  • "You're expelled." 引用元;"PC Principal Final Justice"
  • "I'm in a bit of a PC pretzel here." 引用元;"Wieners Out"
  • "Alright, everyone, listen up!" - 全校集会の場で話を始める際によく口にするが、公式の場面以外でも他者への呼び掛けとして使用する。
  • "MICROAGGRESSION! HIT HIM!" 引用元;South Park: The Fractured But Whole

ビデオゲーム[]

South Park: Phone Destroyer[]

登場回[]

映画[]

トリビア[]

  • 2016年にカリフォルニア州サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナル[注 6]において、ゲームSouth Park: The Fractured But Wholeの広告塔として登場している。当広告の中で、彼は敵役として登場すると予告されていた。しかしながら、実際に彼がゲーム内の脚本に関わる重要な役割を担うことはなく、新入りに戦闘方法を伝授する指導役として登場する。なお、彼が新入りに授けたのは、敵のせりふから差別用語にあたる言葉を的確に見抜き、相手を殴打する戦闘能力である。
  • キャラクター名の"PC"には2つ意味がある。1つは「ポリティカル・コレクトネス(political correctness)」であり、この名前こそが彼のキャラクター性を顕著に表現している。2つ目は、彼の本名「ピーター・チャールズ(Peter Charles)」の省略である。なお、PCが本名の略称であることは、シーズン23のエピソード"Board Girls"で初めて明かされた。
    • 本名とは異なる名前で呼ばれている主要な学校職員は、ストロング・ウーマン(※婚姻はしていないが、彼との間に子供がいる副校長)を除いてPC校長のみである。PCの名前は広く知られており、サウスパーク小学校の生徒やサウスパーク町の大人たち、さらにはロシア人にまで名前が認知されている。
  • 服装や髪型、一貫した言動などのキャラクター的特徴は、ゲーム「グランド・セフト・オート・V」に登場する悪役スティーヴ・ハインズ(※英語版Fandom)に似ている。また、音楽バンド「メタリカ」で主要な歌唱を務めるジェイムズ・ヘットフィールド[注 7]とも複数の類似点が確認できる。


脚注[]

出典[]

訳注[]

  1. 婦女暴行の罪で起訴されたコメディアン、ビル・コスビーと掛けた造語
  2. "Texas A&M University" (言語:en). Texas A&M University.
  3. Back to the Cold Warのトリビア(制作上のミス小見出し)を参照。
  4. 集団に属するための通過儀礼として行なわれる精神的・肉体的苦痛を伴う儀式の総称。アメリカ合衆国やその他の諸国では法律で禁止されている。
  5. "Hazing". Wikipedia(英語版).
  6. "サンディエゴ・コミコン". Wikipedia.
  7. "ジェイムズ・ヘットフィールド". Wikipedia.
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